ある雨の日。

ラムファウルの街まであと少しという所で、突然の豪雨に襲われた君は、予定を1日延ばして立ち寄ったこの村で一泊する事を決めた。
宿屋を兼ねた酒場で部屋をとると、体を拭き、食事をするためにフロアにあるテーブルの1つについた。

酒場には仕事を終えた村人の姿と、君と同じように雨を避けるために村に立ち寄った旅人らしき姿がちらほらと見える。
暖炉の側では、老婆が子供達に話をしている。
君もよく聞いた、あの物語。この島の伝説───


はるか昔、そう、はるか昔の話じゃて。
この島がまだ、古(いにしえ)の魔法使い達に支配されていた頃の話じゃ。

その頃、魔法使い達はその魔法の力で竜をも支配する力を得ていたそうでな。
魔法を使えぬ者達は、それは酷い仕打ちをうけていたそうじゃ。

じゃが、時が経つにつれ、魔法の技は徐々に弱まっていった。
純粋に魔法の力を求める者が少なくなり、権力や地位に固執するようになったのが原因じゃと言われておる。

そして、虐げられていた者達による反乱が起こった。
じゃが、力が衰えたとはいえ、その魔法の技は強力で、人、そしてエルフやドワーフ達が結束しても魔法使いには敵わなんだ。

そこに現れた英雄。
一降りの剣を携え、竜達を呪縛から解き放ち、魔法によって生み出された異形の者達を打ち破っていった。
人々は英雄を歓喜を以て迎え、そして勝利を確信した。

そして…魔法使い達は最悪の選択をしたんじゃ。


七匹の悪魔


幾百幾千の人々の命を犠牲にして永久(とこしえ)の闇より呼び出されたそれは、人々を恐怖に陥れるのに十分な存在じゃった。
しかし、皮肉にもそれが魔法使い達の最後じゃった。
呼び出した悪魔達を御しえず、魔法使い達は真っ先に彼らの犠牲になったのじゃよ。

人々が絶望する中、彼の英雄だけが立ち上がった。
七度月が巡る間、英雄は七度山を越え、七度命を落とし、七度生き返り。
果たして七匹の悪魔達は封印され、この地に日が昇った
じゃが、彼の英雄の力を持ってしても、悪魔達を滅する事はできなんだ。


いいかい、よく覚えておくんだよ。
この地には、未だ七匹の悪魔達が眠っている事を…。




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